35  とその続き

【妹のオグマイです】

前回のブログを読んで、

励まし、応援、「大丈夫??」など

さまざまメッセージをいただきました。

みなさんありがとうございます。


あのブログは

2回目の流産手術を受けたあとなので

1か月以上前に書いたものなんです。

思いのままに書いていたので、

最後に何を伝えたいのかまで

考えることができなかった。


一か月寝かせて

最後に自分の気持ちを付け加えました。


いま、読み返してみると

悶々とした気持ちと

「私を救ってくれたのは、ブルゾンちえみでした!」

みたいな文章ですね。笑


今回は

ブルゾンちえみ以外に私を救ってくれたことの

お話をさせてください。


最初の妊娠は、

なんと予定日が結婚式の3日前。

すでに家族や親戚に結婚式の日程を伝えていました。

以前にブログにも書きましたが、 

妊娠がわかってから、

身近な人に公表するまで1ヶ月半はかかります。(ちなみにこれは、1回目の流産の時に書きました(^^;))

http://ameblo.jp/go-go-ikuji/entry-12190624488.html


たまたま、安定期以降と考えられる時期に式場のキャンセルがあり、

そういう風が吹いてるんだなーと思い、

結婚式を前倒しすることを決めました。


そんな事情を家族と親戚に話さないといけなかったので、

私の妊娠は、お会いしたことのない夫の親戚まで知っている状態でした。笑



夫の親戚と初めてお会いしたのは、

夫の実家恒例の流しそうめんの時。

流産の直後でした。


流しそうめんの竹を組み立てたり、天ぷらを揚げたりする中で

「初めまして。おめでたなんですってね!」

「初めまして。いや、先日流産してしまいまして……」

という、気まずい挨拶まわりでした。(^^:)


でも、

縁側で流しそうめんを食べていると

「辛いわね。私もそうだったからわかるわ。」

奥の間で、頼まれた探し物をしていると

「大丈夫よ。また来てくれるから、大丈夫よ。」

私が一人なる度、親戚の方たちが声をかけに来てくれました。


親戚の方のお子さんも(といっても中高生以上)

「お腹に赤ちゃんいるんだよね!」と笑顔で来てくれました。


もちろん、赤ちゃんはいないんだけど、

若い人たちが赤ちゃんに興味を持ってくれたのが

純粋に嬉しくて

妊娠がどういう過程を経ていくのか、流産はどういうことなのか

避妊についてなどを熱く語りました。職業病ですね(^^:)


ひょんなことから、

私の流産は公になって

夫や実の家族以外に吐き出せる場所ができて

わりと本音で話せて

距離が近づいた気がした。


話せばラクになるってことを教えてくれたのは、

夫の家族や親戚だったのかなと、今では思います。


ついこの間まで、全く知らない赤の他人が

家族になる。

結婚は不思議。

でも、その不思議に私は救われて思ったんだ。

『この人たちと家族になりたい。』って。



朝、海を見ながら浜辺で一人泣いていたこともありました。

夫は、

いつも泣いている私の

とりとめのない話を聞いてくれました。


「私と離婚して、他の人と結婚した方が、

けんちゃんはお父さんになれるかもしれないよ」

「僕が欲しいのは、まいちゃんとの子どもだよ。

それか、2人で生きていくのもいいよ。」


その言葉に私は救われて思ったんだ。

『私は、この人と結婚して家族になってよかった。』って。



『グリーフケア』という言葉があります。


愛しい人と死別した家族(遺族)が

その悲嘆(grief グリーフ) を乗り越え、

悲嘆から立ち直り、

再び日常生活に適応していくことを見守ってゆく (ケアする)


とされています。



それに関連する書籍からの引用です。※

『この社会に暮らす者、みんなが何かしらの悲しみを抱えたまま生きることが認められている。だから、貴方もその悲しみを抱え込むのではなく、悲しみを抱えたまま生きることが認められている。そう認め合うことができれば、社会は「生きづらい場」ではなく、自分らしく生きうることの出来る居心地の良い場となる。(中略)様々な悲嘆を「悲嘆」として認め合うことが、大切な一歩である。』


流産は

めでたいことではないから、

心の中にしまってしまう。

忘れようと頑張ってしまう。

でも、そうしなくてもいい。

これを読んで、そう思ったんだ。



最後に

流産したことを

ブログに書くか迷っていた時、

「大切なことよ。書きなさい。」

と言ってくれたのは、母でした。


書いていたら、

たくさん伝えたいことがあり、

書ききれないので、”35の続きの続き”を書こうと

今、決めました。笑


お母さん

背中を押してくれてありがとう(^^)


※山本佳世子 「悲嘆の中にある人の心を寄せて」より 


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